こんにちは、古川です(*^_^*)
ちょっとずつ空気が秋の暑さに変わってきましたね。
先日、バレエの伴奏でお世話になっている師匠に、「ブログの続き、はよ!楽しみにしてるんだから」と嬉しい言葉を頂きまして、ラスト!私の歴史4です。ちょっと長めです。
(歴史といえば、私の大好きなバンド「レキシ」が新曲を出していてびっくり!歴史を元にした大変クオリティの高いパロディ?バンドです。初めての方は第1作目の「縄文から稲作」がオススメです^ ^ 動画はこちらから!→レキシ 縄文から稲作へ)
さてさて、無事に大学入学も果たし、先生と友人にも恵まれ毎日が怒涛のように過ぎて行きました。週一の実技レッスン、一般科目、資格科目(私は学芸員資格)、ピアノ実技のある授業(例えば伴奏法やアンサンブル)、専門座学。
その中でも伴奏法は思い出深い授業だったなぁ。
ドイツ?の劇場でコレペティトゥール(劇場付のピアニストでリハーサルから歌手の指導まで行います。大変名誉な職なのです。)をされていた先生の少人数の授業で、初歩のコンコーネから丁寧に歌の伴奏の基本を学びます。ピアノ科の生徒しかいなく、自分達で歌うしかないので歌が上手くなるという特典付笑
先生のピアノも素晴らしく、同じ楽器を弾いているとは思えないほど!
少人数なので、早めに終わるとみんなでアイスを食べながらビデオ鑑賞をしながらオペラにツッコミを入れたり、
なぜかオペラと関係のないピアニストのCD聴き比べをしたり。(お気に入りのピアニストについてはまた別の回で。)
なぜか試験で弾く曲の指導をして頂いたり。笑
ウンチクを学んだり。
何はともあれ、私が「伴奏」というものに興味を持ったきっかけになった授業でした。
そんな中、どの大学でもありますよね。迫りくる重荷。
私ののほほんとした大学生活にもとうとうやってきます。
就職活動です。。
私の周りは、留学や大学院に進学する子、ピアノの先生になるのが夢で音楽教室に就職する子、教員を目指す子、一般企業へ就職する子、様々でした・一応学校でも、就職相談室や進路関連の講座などがありましたが、方向性は自分で決めなければ話は始まりません。
「ちゃんと就職した方がいいなぁ。」
と漠然と考える日々。
うーん、、、。
伴奏も好きで伴奏者には興味がありましたが、オペラ、、、うーん。
好きなんだけど、うーん。
ピアノの先生、うーん。
と、また悩みの時期です笑
と、それと同時に新たな勉強も始める事に。
私が通っていた大学にはバレエ科が併設されており、学校内にいくつもスタジオがあります。いつもそこのスタジオからはピアノの音が聞こえていて気になっていたのですが、ある日そこのスタジオから出てくる伴奏法の授業で一緒だった先輩を発見!(とっても美人で覚えてました!)
ピアノ実技のレッスン時に、その事を先生にお話しすると
「あ、バレエ伴奏の研究員の子よ!興味があるんだったらバレエ科の仲のいい先生にに話してあげるから見学に行ってみたら?」
「えー本当ですか!?(°▽°)」
「くれぐれも失礼のないようにね!」
と
何ともあっさり承諾を頂き笑、バレエ科の授業を見学させて頂くことに!
この先生の計らいが、私がバレエの伴奏に足を踏み入れるきっかけでした。
久しぶりのバレエのスタジオにワクワクしつつ、ガチガチに緊張しながらスタジオへ。
確かバレエの教授法の授業だったと思います。ピアニストの演奏に合わせて、生徒が踊り進んで行く授業。バレエ団や海外では劇場付きのピアニストがいる事は知っていましたが、実際見るのはこれが初めて!
スタジオに流れるピアノの音の心地よさとスタジオ独特の緊張感が好きで、毎週毎週、足繁~く通っていました^ ^
と、そのうち
「弾いてみる??」
とバレエの先生とピアニストさんの計らいで、どこか一曲だけ代わりに弾いてみる、など少しずつ実際に伴奏も勉強させて頂く事に。
クラスの流れ(バレエのクラスでは一連の流れが大体決まっています。)や、動きに合わせた曲のアレンジ法、カウントの数え方、などなど。本当に基本の基本から教えて頂きました。
見ているといとも簡単そうなのです。私が使った曲は、子供が弾く本当に簡単な曲だったのですが、緊張のあまりそれすら弾けず。。。。
もはや、ダンサーに申し訳なくて穴があったら入りたい気持ち。
「いったいなぜ、ピアニストは即席であんな美しく、しかも踊りに合わせて(曲の尺まで踊りとぴったり)弾けるのだ、、、_φ(・_・」
と難しさを痛感!
でも、これが出来るピアニストになりたい!
あんな風に音楽を操れたらきっと楽しいに違いない!!
と頭を抱えながらも、コツコツと勉強させて頂きました。
四年時には、他のピアニストさんがご厚意で、弾いているクラスで見学&勉強させて頂く事に。(この方が、今の師匠です。^ ^)大変博識な方で、弾き方以外にもバレエや伴奏のあれこれも教えて頂きました。
当時はバレエの伴奏を勉強しにくる学生も私しかいなかったので、可愛がって頂き、卒業までに1クラス弾ききれるようになる様に、と先生の代わりに弾かせて頂きながら勉強、勉強。
当時は良く泣きながら帰っていましたが笑
今思うと全く弾けない学生を育てようなんて、なんて寛大なバレエの先生とピアニストさんだったのだろうと感慨深いです。とにかく皆さんに良くして頂きました^ ^
と、とうとう本格的に始まる就職活動!
私は悩んだ結果、ヤマハの音楽教室の採用試験を受ける事に。
あれです、CMで良くみる、「ドレミファソーラファ、ミ、レ、ドー🎵」のヤマハです。
何とか無事に採用試験もパスし、研修を受け、卒論を書き、卒業試験の曲を準備し、バレエの伴奏の勉強もする、といった日々を過ごしていました。
そんな時に、声楽のレッスンで先生から
「そうそう!伶ちゃんバレエの伴奏、勉強してるんだってー?バレエ科の教授から聞いたわよ!これ、受けてみたら??」
と1枚のプリント。
〝昭和音楽大学、バレエ伴奏研究員募集要項〝
なんですって!
いや、あれだけ弾けなかったのに研究員なんて!まずは小さなところでコツコツ下積みから!
えー、うーん!
いや、研究員ってみんな院卒だし、、。
私、優秀という訳でもないし、
と惹かれつつも、自信もなく。
結局バレエの伴奏の師匠に相談する事に。
「一年よく頑張ってたし、今ちょうど人も足りていないみたいだし、とりあえず受けてみたら?チャンスの神様はつるっぱげよ!
(通り過ぎた後に、振り返って後から掴もうとしても禿げててツルツルだから掴めない=チャンスを逃すな、いつでもチャンスをつかめるように日ごろから準備をおこたるな、の意味)」
の一言で
よし!バレエのピアニストになったる!
と決意。
ヤマハを辞退し、試験の準備をする事になりました。
バレエ科の教授は、有名なバレエ団のトップの方で、(私の大学は昔からそこのバレエ団と提携があったそうです。なんとダンサーでありながら、ピアノも弾けるのです。しかもとてもお上手!)
その方を筆頭に、ピアノ科の教授、大学の事務長がずらっと並び、吐きそうになりながら、実技試験と面接。。。。
もはや緊張しすぎて、ワルツを弾いたのは覚えていますが、何を聞かれたからサッパリ。
けれども
合格!
頂きました!
無事に就職??決定!
大学付属のバレエ教室でも少しずつ弾かせて頂くことに^ ^
と言うことで無事に社会人デビューです!
採用試験にいらした教授が一年私達の面倒をみるとおっしゃって頂き、私は教授のクラスを担当する事に。
それからと言うもの、
昨日まで大学生だった私が先生と呼ばれる事の緊張と(当時私が職員の中で最年少の22歳だったので、 大学院の生徒の中には私より年上の方もいました。同級生は大学院生の子もいたいり。)
ちゃんと弾けるだろうか(ピアニストは私だけなので、私が音を出せなければ授業が完全にストップしてしまうのです。)という心配で授業の前日には緊張のあまり胃が痛くなり眠れず笑
渡される課題と、日々をこなす事に精一杯の日々でした。
今考えると、経験豊富なベテランのピアニストに囲まれ指導を受けることもでき、バレエ団のトップの方のクラスを経験でき(ピアノのアドバイスも沢山頂きました。怒鳴られることもしばしば笑)、貴重な資料や、無料で使えるコピー機もあり(授業のプリント用、楽譜のコピー代は馬鹿にならないのです!)
とても恵まれた環境で最初に修行出来たことは、今でも運が良かったな、と思います。
当時はお世話になった先生方には今でも頭が上がりませんし、今の私にとって大きな財産になっているな、と感じています(*^_^*)
ありがとう、先生!!
そこからまた紆余曲折あり現在に至るのですが、無事に伴奏ピアニストとして仕事をスタートすることが出来ました。
この先はまた機会があれば書こうかな、と思います(*^_^*)
ふー!長かった!
お付き合い頂きありがとうございます♪
最後に最近はまっている海外ドラマFlesh&Bone(アメリカのバレエ団の話)のラストの舞台シーン。踊りが美しい!
横浜*大人のためのピアノ教室*古川伶ピアノスクール
(横浜市神奈川区 大人のためのピアノレッスン 横浜駅 反町駅)
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